「キャリアアップのバカヤロー」読了。
大学のときに就活の企業セミナーでお話を聞いてからずっとファンな常見さんの本を読了。
内容を3~5分でわかるようにまとめてみた。
「キャリアアップ」のバカヤロー 自己啓発と転職の“罠”にはまらないために (講談社プラスアルファ新書)
- 作者: 常見陽平
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/21
- メディア: 新書
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表題から分かる通り、常見さんはキャリアアップという言葉をものすごく批判している。
では、キャリアアップってなんぞや?
コトバンクによると、
①より高い専門的知識や能力を身につけること。経歴を高くすること。
②高い地位や高給職への転職。
だそうです。
そこに常見さんの解釈をいれつつ噛み砕いて言うと、転職して偉くなろうぜ!だったり、転職して年収がっぽり!みたいな、経歴をいたずらにあげようとすること。
転職して年齢や役職をいたずらに飾ろうとする。これがキャリアアップだ。
そんなことをせずにとにかく仕事をしろ。これが、常見さんのいいたいこと。
つまり、一言で言うと「仕事の本質を見極めろ」ということだ。
社会人は仕事で魅せるべきだ。表面的な、本質的でないことに振り回されてはいけない。
例えば、、、
- 資格→その知識、ほんとに使えるの?金になるの?
- 「元リクルート」などの肩書→本当にデキる人なの?
- 仕事術→本当に仕事できるの?読んだだけでできる気になってない?
- 異業種交流会→本当につながってるの?
意外と僕らは経歴や肩書に影響される。そして、惑わされることもある。
ここで2人の「バカヤロー」が存在するのだ。
- 経歴ばかり磨くバカヤロー
- 惑わされるバカヤロー
ビジネスマンの本質は仕事だ。
社会に貢献し、その対価を得ることだ。
それなのに、 人を仕事で見ずに表面的なところで評価してしまう人、そして表面的なところのみを飾る人間、その両者はおかしいのだ。
資格も異業種交流会も、本来であれば仕事を潤滑化するためのツールにすぎない。
しかし、そんな本質的でないことをマジになって飾り立てる人がいる。そんなのは、ダメだ。
飾り立てること自体、ビジネスになってしまっているところもある。ツイッターやFacebookのセルフブランディング本などはその一例だ。
社会人なら仕事で勝負しろ。1番の自分ブランディングは、「ふだんの仕事や言動」である。
常見さんは本質的でない、いたずらに転職マジックをねらうキャリアアップ・バカに警鐘をならしまくっているのだ。
常見さんが若い時に意識しておきたかった「本質」
仕事で認められろ。仕事について熱く語れない人は痛い社会人そのものである。
猛省。転職のきっかけであった現職の起業でも、やればできたかも、、、という気持ちがないわけではない。転職後は甘えたことは絶対に言いたくない。
成長は世のため、人のためにすること。
はっとした。利他的に成長を考えるきっかけになった。「誰かのために○○を学んでできるようにする」、いいことじゃないか。
一流と超一流の違いは、謙虚かどうかである。
はっとした(2回目)。常見さんは謙虚さの例について、日本のメタルバンドで世界ヒットを飛ばしたLOUDNESSの樋口さんについて書いている。
Loudness - The End of Earth - YouTube
すごいプロにもかかわらず、他のプレーヤーにお金を払い、スタジオを確保して教えを請うていたという。天狗になりやすい自分は猛省だ、、、