退職して10日が過ぎ、インターンを新しい会社で楽しく過ごせている。
前の会社もベンチャーだったし、社長直轄の部署でいろいろ好き勝手やっていた。
なのに、なぜ、こんなに楽しさが違うのだろう。
ちょっと考えてみた。
前職でまったく通らなかった企画が面白いように通る
企画が通るのだ。
面白いほど通る、通る、通る。
特に手法は変えてないつもりだが、とにかく通る。
そして、評価される。
社長からも、
「○○君の良いところは、アイディアを言語化してコンセプトにするのがとても上手いところだ。今まで悩んでいた採用計画が、面白いように進んでいく」
とまで言ってもらえた。
こんなにうれしいことはない!!
では、なぜこんなに企画の通り方が違うのか。
ここを考察したとき、前職と現職(インターン)で提案の受け入れ方が違うことに気が付いたのだ。
アジャイル的な提案を、いいと思うか
その大きな差異として、「アジャイル的な提案を良しとするか、悪しとするか」というのがあると思うのだ。
とてもわかりやすいエントリがあるので紹介するが、つまり言いたいことは、、、
アジャイル開発の本質 〜 アジャイルとウォーターフォールの違いとは | Social Change!
アジャイルとは、「一回で作りこまないこと」
たとえばマックで新しいハンバーガーを開発するとき、
パンをとりあえず作ってみて、そこからソースを作ってつけ足したり、
チーズを変えてみたり、様々な改良を加えていくのがアジャイル的な開発手法といえる。
「一回で作りこまない」ことがアジャイルの肝だ。
このメリットとして、「本当に良しとするものを確認しながら作っていく」ことができる。これがすごく大きい。
3つにまとめるとすれば、
- 時間の節約:作り直しの時間が短縮されやすい
- 労力の節約:作り直しの幅が小さい
- 精神力の節約:作り直しに伴う精神の疲弊が軽微
こんなところではないだろうか。
上司の希望に沿った資料を作ってきても「やっぱ違う」とか言われたりするじゃない?
だって、たとえば上司から命令を受けて資料を作り始めるとする。
そこで完璧だ!と思う資料を作ってみたら、
「あ、やっぱコンセプト違ったかな」とか「なんか雰囲気と違う」とか、
かなりナメたことを言われる訳じゃないですか。資料作り直しじゃないですか。
そのたびに「あークソだるい、、、」とか思いながら、また資料を作るわけですよ。
また意味不明な理由で放られるかもしれない資料を。
それなら、
- コンセプトだけ作る→提案
- データとってまとめる→提案
- 業務レベルまで落とし込む→提案
という風に提案行程を細切れにして、確認しながら進めていったほうがいろんな意味で健全だと思いませんか。
そして、きちんとした場で行うプレゼンは作ってきたものを全部まとめればいいわけで。
前職で良しとされる提案は、「金をじゃんじゃん生める戦略を、魔法のように出すこと」だった。
ところが、前職ではアジャイル的な提案手法が通用しなかった。
だから、企画がまったく通らなかった。
なぜなら、プロセス軽視の考えが社風としてあったからだ。
プロセス軽視の風潮の例として、
- 「面倒なフレームワーク等はとりあえず放っておきたい」
- 「コンセプトやデータを取らない・残さない」
- 「理屈っぽい話はしない」
という、今考えたらすごいことをやっていた。
直属の上司が社長だっただけに、なかなかすごいことだと思うが、、、
(確かに上からしたら、面倒な理屈なんてどうでもいいからとにかく金を持ってこい、って話だと思う。わからなくはない)
だから、いくらフレームワークを駆使した提案を持って行っても歓迎されなかったのだ。なぜなら、その提案書は「難しいことが書いてある何か」であって、ただ煙たいだけだから。
「結果重視」すぎるのも困りものだよね
僕の前職はある意味、結果重視の文化ともいえる。むしろ、プロセスを軽視しまくりの結果重視に偏っている文化か。
「売上が1億円増えた!」
うむ、わかりやすい。
「損益が2000万減った!」
うむ、わかりやすい。
こうしたわかりやすい結果が会社は大好きだ。
ただし、こんな魔法がポンと出せるなら苦労はしない。
自分が考えているアイディアを、金の卵を産むガチョウに育てるのがコンセプトであったり、市場分析であったりする訳で。
それが正しいかどうかの経営判断を丸投げするのは酷だと思う。
今の会社はいきなり完成形を持っていくのなんて無理だとわかっている。だから、提案しやすい。
そして、プロセス重視の考えを持ってくれている。だから、さらに提案しやすい。
※既卒でもインターンをすべき理由は下記の記事で書きました。おすすめ。
【第二新卒がインターンすべき5つの理由】 - ブラック企業デスマーチ:それでもブラックベンチャー企業で働く理由
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