あなたにとって仕事とは何ですか?
就活の書類選考(ES)でよくある質問である。
また、書類選考だけでなく、面接でも同じような質問をされることが多い。
転職面接でも聞かれることはあるけれど、どちらかというと、まだ就職を経験していない新卒の面接で聞かれることが多いようだ。
この質問、実は「すごくおいしい」質問である。
なぜなら、「自分の好きなように話せる完全なアピール場面」を、「わざわざ会社が作ってくれている」からだ。
なぜアピールになるかというと、質問内容がざっくりしているので、ある意味話したいことを話せるからだ。
面接で聞かれたときも、きちんと話すことができれば、その後の流れを自分で作ることができる。
つまり、その後の面接の流れを思うように組み立てることができるのである。
なので、「あなたにとって仕事とは何ですか?」という質問を攻略することにより、その選考の流れはグッと自分に傾くのである。
書類選考では、すべての質問を自己アピールにつなげる
企業はESを読み、「使える」「活躍する」と思った人間を通過させる。相手にほしいと思わせたら勝ちだが、逆に言えば、相手がほしいと思わなければ落ちる。
相手に「この子は伸びるだろうからほしい、採用しよう」と思わせるには、(さりげない)自己アピールが必要。もちろん「私は大会1位をとった経験から、仕事とは〜〜」みたいに書くとマイナス印象なので、さり気なさは重要。
提出先企業の仕事内容を具体的にイメージして書く
「仕事とは〜」について聞いているということは、企業は仕事への姿勢や考え方について聞きたいと思っているということだ。
しかし、その前に考えておくべきは、この「仕事」とはどんな仕事を指すのか、ということ。
広告会社の「仕事」と病院の「仕事」は同じだろうか?営業の「仕事」とコンサルの「仕事」は同じだろうか?いや、違う。会社によっても職種によっても、「仕事」は全然違う。
この質問を出している企業はどんな会社で、どんな職種を募集しているかをまずおさらいしよう。
そして、その会社の言う「仕事」は何なのかをまず考えるべき。それから、その仕事に沿った姿勢や考え方を述べよう。
他の職種に置き換えてもかけてしまう文章になるのはNG
結構あるのが、他の会社、他の職種に置き換えても書ける文章。それではまずい。
前述のように、営業なら営業の仕事論、経理なら経理の仕事がある。それなのに、どれでもかけてしまうような「仕事とは」論ではいけない。
抽象度を下げろ!具体的に書こう!
人事として新卒の書類選考を見てきた自分が感じることとしては、「抽象的な仕事論で終わる」ESが多いということ。かなりもったいない!
「相手の為を考えて行動することです」
「社会のために貢献することです」
OK!
ただし、これだけ抽象度が高いと、他の選考者に埋もれる可能性が高い。ということは、人事は何枚も同じようなESを見るということ。よって、つまらないESになる。