日記・ニュース・雑記

仕事で制服を着ていると会社のコマになった気分になる

僕は仕事場で緑色の制服を着て、店舗に立っている。

厳しい労働下において、制服はまさに戦闘服と言っても良いだろう。ペンを留めておきやすいようにポケットが袖についていたり、速乾性のある素材を使用していたりする。

もちろんその制服は僕だけが着ているわけではなく、その他大勢の従業員も同様だ。

そんな中で思うのは、仕事で制服を着ていると下っ端になった気分になる、ということだ。

下っ端、雑兵、一兵卒。名前のない戦闘隊員。コマ。働き蟻。商人A。

自分の個性が他人の個性の海の中に埋没していって、そこに「従業員」というラベリング

をつけられて無意識下に統合され、集合体にされたような気分だ。

以前の企業で働いていたときは、ジャケットやパンツにお金を出して個性を(ビジネスマナーに反しない程度に)出していくこともできた。私服出勤のときもあったから、そのときは当然自分の好きな格好で勤務することができた。いくつものルールはあったが、「自分の格好をどう見せたい」という自由意志とそれを実現する権利は確かに存在した。

しかし、制服によってそれらは剥奪される。それだけでなく、個人という感覚が消えていくのだ。売上を落とさぬよう、ブランドを汚さぬよう、会社の中の1つのパーツとして働かされるだけだ。まるで、制服によって「会社の一部として動くようにプログラミングされる」ようなイメージ。

そんな中働いていると、僕はガンダムに登場するザクを思い出す。悪役の一兵卒。どいつもこいつも緑(たまに例外はいるけれど)。ジオン公国のために身をすり減らしながら働く、ひとコマひとコマの集合体。

嗚呼、僕を○○(会社名)の人と呼ばないでください。僕には名前があるんです。僕を会社組織の集合体の一部のように扱わないでください。

制服、制服、制服……

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