知覧茶がおいしい知覧農園に行ってきた
お店のお姉さんが親切な知覧茶の直売所。お茶は有機栽培。ソフトクリームを食べたら冷茶とあたたかいお茶をわざわざいれてくれる親切具合に感激。
武家屋敷を歩いていたらカフェに入りたくなった
知覧の武家屋敷街を気分良く歩いていたときのこと。暑い夏なので、喉もかわいてきます。しかしながら、さっき「カフェ サクラノヤカタ」でマッチャチーノを飲んだしどうするかなあ……と考えていると。
「ご自由にお飲みください」
豪気だ。太っ腹だ。なんということだ。すごいフリーミアムモデルだ。これほど飲み物を熱望しているのだからちょっと押せばお金なんてほいっと出してしまおう状態なのに、「ご自由にお飲みください」だと。
とりあえず、うますぎたから立て続けに3杯飲んだ。滝のように流れる汗と滝のようなお茶。口の中がもうお茶畑だ。知覧茶畑だ。カテキンの王国だ。
すると、すぐ傍に「抹茶ソフトクリーム」の文字。うわあ。これがフリーミアムモデルだ。知覧茶の上品な苦味、それを包み込むやさしい甘み。もはや逃れられないアンビバレンツ。
「よかったらどうぞ~♪」
見ると、店員のお姉さんの声。
うむ。これは、食べるしかない。
抹茶ソフトクリーム(¥250)を注文する。すると、なぜか頼んでいない冷茶まで持ってきてくださる。
「どうぞお飲みくださいね~♪」
親切すぎる。溢れ出るカインドネス。カインドネスに包まれてソフトクリームを頂きます。
うんまい。
基本的にソフトクリームはどこで食べてもそうそうなハズレはないため安心して食べることができるが、その味が似通っていて、「ぶっちゃけどこでも同じだよね」的なマンネリ感を醸し出しかねない。
しかし。このソフトクリーム、ややジェラートっぽく粘りがあり、食感も楽しめる。もちろんお茶屋さんの特製抹茶パウダーもかかっているからお茶の味に関しては文句なしの優勝。
見た目でもわかる。単にソフトクリーム製造機からヒネり出したあの感じとは違うのだ。うんまいのだ。
冷茶も楽しめる。うまい。うまいからさらに立て続けに3杯飲む。これが知覧茶だ。これがカテキンの王国だ。お茶のボトルまでおしゃれだし言うことはない。うるさい客もいないし店内も涼しいからカテキン王国の国王になった気分だ。
「あの~♪」
店員さんだ。どうしたのだ。一揆か。カテキン一揆か。もはや僕の血の半分はカテキンによって構成されている。怖いものはない。
「冷たいのとあったかいのと何度もすみませんが、よかったら~♪」
なんと。あたたかいお茶まで楽しませてくれるというのか。親切すぎる。親切すぎてカテキン王国の王位継承権をすべてお姉さんに譲り渡してしまった。
あたたかくして飲むお茶を飲む。カインドフル。巡り巡るカテキンとカインドネスに包まれて僕は幸せだ。
店内もおしゃれだし何も言うことはない。お茶の淹れ方をチョークとかで書いてあるあたりすごくおしゃれだ。HOW TO BREW GREEN TEAなんて、僕には恥ずかしくて言えない。
あまりにおいしかったので、おみやげに知覧茶を2パック買っていった。
ちなみに、お姉さんがおっしゃるには「知覧の人はどんなに暑くてもお茶をあたたかくして飲むんです。冷たくして飲む人はあんまりいないんですよ~♪」とのこと。ありがとうございます。ネタいただきました。