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【マスターいい人すぎる】鹿児島県霧島市のとくだラーメンに行ってきた

鹿児島のとくだラーメンに行ってきた

宮崎から出発して、やってきましたとくだラーメン。

駐車場の近くには、「森伊蔵」を買い取ります!の広告があり、あまりに力強かったのでつい。

入ると、昔ながらの食堂といった感じの雰囲気。客は僕だけ。券売機でラーメン大を注文。焼酎の文字があるのも鹿児島らしさだ。

どこに座ろうか迷っていると、マスターに声をかけられる。

「外で写真撮っていたでしょう?森伊蔵、あるの?」

「え、ああ、見ていたんですね!僕が持っているわけではなかったんだけど、面白いなあって思って」

「そりゃあもう。森伊蔵ね、実はちょうど最近値段が暴落してしまったらしくてねえ。もともと16000円だったんだけど、値段に見合わないから下げるんだって言って、千の位を潰しちゃったんだって。たぶん14000円くらいにするかなあって言ってたよ。ちなみに、どこから来たの?」

「宮崎です」

「ああ、そうね!」

「一応、インターネットでものを書いています」

「そうか、やっぱり頭のいい人は違うなあ。俺はラーメンしか作れないから」

無職の僕は罪悪感でいっぱいになり白目を剥いていた。

そんなこんなでラーメン到着。チャーシュー、ネギ、もやし。質実剛健といった感じの趣。

一口飲む。

ああ、これはいい。

優しい味。茶色の見た目とは違って、あっさりしている。醤油ダレに豚骨スープを合わせた醤油豚骨スープは、見た目よりさっぱり。飽きがこない。瞬間風速的な、真新しい味を見せつけてくる都内の急成長店とは違って、長年食べ続けたいと思う優しさがある。きっと、地元の人の台所なのだ。

あっさりしたスープの反面、チャーシューにはしっかり味がついており、食べごたえがある。柔らかすぎるホロホロのものではなく、ほどよく歯ごたえがある。その硬さの加減が絶妙だ。すごい技術だ。僕はチャーシューをおかずにするように麺を食べた。それはもう、貪るように食べた。

鹿児島のラーメン屋に行くとかならずある、たくあん。そう、なぜかたくあんが出てくるのだ。意味不明ではある。しかし、これがまたいい。ラーメンと一緒に食べることを想定されてか、程よく甘い。アクセントにちょうどいい。

帰り際に、マスターが声をかけてくれた。「料理しますか?」とのこと。とりあえず、はい、と答えておくと、チャーシューを袋にたくさん詰めて渡してくれた。あのおいしいチャーシューを、こんなに!

ありがとうマスター!

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