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歴史以外に娯楽はいらないのかもしれない

歴史のコンテンツ性がすごすぎる

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ある日、僕はゲオに出かけようとしていた。

いわずもがな、ガンダムのポケ戦を借りるためである。

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 Blu-rayメモリアルボックス

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 Blu-rayメモリアルボックス

一言で内容を説明すると、

主人公が兄と慕っていた青年と、

姉のように仲の良かった女性が

目の前で斧とサーベルを振り回しながら

殺し合うという、なかなかの

ハードムービーなのである(本当)

借りようと思って車の鍵を取った時、

丁稚奉公していた塾で生徒に教えていた

歴史のことが頭をよぎった。

僕は何のためにDVDを借りるのだろう

生徒に歴史を教えているときに

小話を見つけるのが面白くなり、

歴史って面白いな、と久しぶりに

感じていた。

学生の頃、僕は

WWⅠやWWⅡが特に好きだった。

銃、戦車、戦闘機、戦艦。

そうしたキラーワードが縦横無尽に

暴れまわる20世紀の

戦乱の時代が好きだった。

そこに、智略を尽くして相手を

罠にはめようとする「戦略」という

要素が加わった時、僕のアドレナリンは

間欠泉よろしくプッシャーヒャッハーする。

こんなことを反芻しているとき、

ガンダムに求めていることと

歴史が与えてくれることの相似性が

浮き彫りになったことに気づいた。

そのとき、思った。

「図書館に行って歴史の本を借りればよくね?」

と。

歴史のコスパ、高すぎる。

図書館に行って、石ノ森章太郎版の日本の歴史を読む。

マンガ 日本の歴史〈1〉秦・漢帝国と稲作を始める倭人 (中公文庫)

マンガ 日本の歴史〈1〉秦・漢帝国と稲作を始める倭人 (中公文庫)

端的に言うが、面白すぎる。

先述の通り、僕は基本的に

銃でドンパチやるのが好きなので

稲作の時代なんてクソ面白くないと

思っていたのだが、

この時代では「八百万の神」を

どう扱うか、神をどう操るか、

その中でどう立ち回るかという

「戦略」が息づく。

これが面白いのだ。

しかも、

  • 安い:こだわらなければタダで読める
  • 面白い:文字通り
  • 役に立つ:尊敬される、仕事で使える

であるため、何も言うことがない。

そう、娯楽的観点から見て、

歴史のコスパってものすごい高いのだ。

帰ってから漫画日本の歴史とWWⅡの資料を借りて

むさぼり読んだ。ひたすら面白かった。

歴史は唯一、消費的になって良いコンテンツだ

誰かの描いたストーリーを

見て楽しみ、それで終わること。

それは悪く言えば

コンテンツの消費でしかないが、

歴史は数あるコンテンツの中でも

消費的になってもメリットがある

数少ないものだと思う。

なんせ、詳しいと言うだけで

賞賛されるのだから。

楽しむだけで自分の価値があがるのだから、

消費的になっても十分なメリットがある。

もちろん、歴史を学ぶことで、過去の過ちから

何かを取り入れられればより良いのだけれども。

そう考えると、

歴史ってものすごいコンテンツだ

こんなに安くて深くて面白い

コンテンツがあるのだろうか。

いや、ない。

この興奮を生徒に伝え、

生徒もまた歴史に興味を

持ってくれたらと思う。

ちなみに、結局僕は

ケンプファーが見たくなって

ゲオに行ってポケ戦を借りた。

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