ども!しょうきちです。
最近はPVハイエナよろしく学歴をひけらかす愚行に走っているのですが、
そんな僕でも昔は光り輝いていた時期がありまして、幼児期なんかは神童扱いをされていたわけです。
で、最近は知り合いの子育てママから「どんな教育を受けてたの?」みたいに聞かれることがあるので、それについて書いてみたいと思います。
英語を習っていないのに英文が理解できた!「聞き流し英語」の成果
よく海外に関連性のあるタレントが「聞き流し英語でスラスラのペラッペラになりました!」みたいな英会話教材ってありますよね。
あれってものすごくうさんくさいですが、僕はあれで中学の英語を頑張れたので、あながち否定できません。
僕がやっていたのはマザーグースという中央出版の出していた英語教材ビデオ。
うさぎとかくまとかが出てくるありがちな動物アニメーションなのですが、たまに動物に関連する動詞や名詞などが英語で出てきて読まれる、みたいなものでした。よくある「英文垂れ流し」ではなく、名詞・単語レベル。
ちなみにセリフがない上に特に説明がなく物語が進んでいくので、僕は何回見てもストーリーが理解できていなかった気がします。
確かビデオは10本くらいのセットだったと思います。それを3~5年にわたって、繰り返し見続けていました。
特に発音はせず、ストーリーも理解せず、鼻の穴をだらしなくおっぴろげて半分白目を剥きながら見ている僕を、親はさぞかし「金の無駄だったなあ」と思っていたことでしょう。
しかし、ときは進んで中学1年生。英語の授業が始まります。
僕はそれまで英語を習ったことはなかったので、少し不安でした。国語なら大好きだけど、英語なんてできるかなあ、と。ありがちな悩みですね。
で、最初の授業で配られたのは、ビートルズの「ハロー・グッド・バイ」の歌詞。ほら、よくあるじゃないですか。英語の歌を歌いましょう、的な。あれです。
そのとき。歌詞を手に取った僕は、驚愕しました。
「えっ、歌詞の意味が全部わかる!!」
そうです。歌詞の内容が、英語を習っていないのに全て理解できたのです。
ハロー・グッド・バイは非常に簡易な英語で書かれているので、少し習っている子ならある程度理解できてもいいレベル。ですが、全く習っていない(ビデオを見ていただけ)のに理解できたことに当時の僕は驚愕し、
「俺、天才!!!」
と、アドレナリンが活火山活動を巻き起こします。モリモリ湧き上がる興奮に眼は血走り、高性能掃除機もびっくりの鼻息に、ダイソン社が当時日本に上陸していた場合、風圧の変わらないただひとつの鼻息として研究対象にされていたことでしょう。
先生の歌詞の説明を聞くことも忘れて全ての歌詞に和訳をつけ、気分は戸田奈津子(翻訳家)。僕の様子に隣の武井さんも仰天します。
「せんせい!しょうきちくんが勝手に英訳をつけています!」
注目が集まる。先生が歩いてきて、和訳がびっしりついている僕の歌詞プリントを見つめました。
「すごいね、しょうきちくん。塾でならったのかな?」
「いえ!英語をやったのは初めてです!!」
少し驚く先生。一方の僕は、「エヘヘ、スミマセン……」という顔をしながら心中は満面の笑み。先生は「すごいわね。でも、先生の話も聞いてね♪」といって黒板の方へ戻っていった。今思えば、「クソ面倒くせーなこいつ」とおもわれていたことでしょう。
僕の性格的異常性はさておき。この件から、僕の中では英語=得意科目、という非常に強い認識が植え込まれたのです。
さらに、ときは進んで3年生の春。同じく英語の授業で、再度の波乱。
3年生の春となると、過去分詞を取り扱う時期ですが、2年生にやる過去形とごっちゃになり、苦手意識を持ち始める生徒が急増します。
しかし、またもや奇跡。
「え、これ、全部知ってる!!」
なんと、過去形・過去分詞が頭のなかから出てくるのです。暗記プリント「これが全部覚えられたらテスト完璧!」みたいなやつも、覚えずとも全部わかるのです。
なぜなら、マザーグースでは、「動詞→過去形→過去分詞」を、やたらと劇中で連呼していたのです。例えば、猫が穴を掘るアニメーションの中では「dig(掘る)→dug(掘った)→dug」のように。
当時は鼻水を垂らしながらマザーグースを見ていたような僕でも、脳内に「リズム」が刻みこまれていたのだと思います。
したがって、3年生の難関も、全く悩むことなく切り抜けることができました。
リズムで覚えるくらい繰り返すことは重要
上記の2つのケースで共通するのは、「脊髄反射的に」英語を覚えていたということです。
そこには「理解」とか「学習」とかそういう概念はなく、小さい頃繰り返しやっていたことってくだらなくても覚えているよね、という話。
なので、幼少期のころの繰り返しってものすごく大事で、このときに何を繰り返させるかでその後って変わってくる気がします。