想いを伝えるシェアハウスをつくる、宮崎の女子大生に取材してきた
ども!しょうきちです。
本日はここ!東京の巣鴨に来ております。
なぜかというと、宮崎で面白そうなクラウドファンディングを見つけたから取材に来ているのです。
その名も「想いを共有できるシェアハウス」 プロジェクト!
このプロジェクトをやっているのは宮崎公立大学の上野さんという女子大生。では、なぜ巣鴨に取材にきているかというと、
「上野さんは宮崎公立大学の学生だけど、ライティング技術を学ぶために休学して東京でインターンしているので、しょうきちも東京に行って会う」
からです。
そのため、「宮崎ゆかりの2人が東京で会う」という、若干ややこしい設定のアポになりました笑
ですが、結論から言うと、宮崎の大学生の課題を解決するための新しい風を吹き込んでくれそうなので、しっかり取材してきました!
東京でインターンし、人事とメディアを学ぶ宮崎公立大学生
そんなわけで、おじいちゃんおばあちゃんの波をかきわけ、巣鴨のタリーズで上野さんとお会い出来ました!
はじめまして、上野と申します。本日はわざわざお越しいただき、ありがとうございます。
(すごい、めっちゃしっかりしてる……!)
ハイ!よろしくお願いいたします!
宮崎で大学生をやってるけど、今は1年間休学してインターンされてるんですよね!
はい、現在は東京の会社でメディア運営と、インターン採用に従事しております。
おお、すごい!道理でしっかりしてるわけだ!インターン採用ってことは、インターン生の上野さんがインターン生を採用してるんだね!
そうです!あとは、社長の伝えたいメッセージを、学生に伝えやすいような言葉に書き換えてブログに載せたり。まだわからないことが多いので、勉強させてもらっています!
すごいな。宮崎の大学生って結構保守的な印象が多いけど、東京にインターンに行ったり中国留学もしたり、かなりアクティブだ!
いや、そんなことはないですよ!
もしかして、上野さんってお嬢様ですか?なんだかFacebookでメッセージを送っていたときからものすごく丁寧で、「ちゃーっす!」みたいに連絡していた僕がすごい申し訳なくなる。
普通の家庭ですよ!育ちは熊本の天草市で、結構な田舎なんです。
天草!いいなあ。歴史にものってる名所じゃん。ちなみに僕の育ちは埼玉の辺境で、この前も大人が小学生の子供に公道で自動車を運転させて問題になったりしてる。
ち、治安が良くないんですね……
シェアハウス設立の理由は?聞いてみた
じゃあ、早速本題だけど。シェアハウスをつくろうと思った理由を教えてもらえますか?
「想いの共有」です。人って頑張る時、いろんな努力をしているうちに、何を成し遂げるべきかわからなくなり、迷ってしまうことってあるとおもうんです。
うむ、間違いない。
その悩みって多くの人にも共通するんじゃないかって思って、だから、解決手段として、「頑張っている想いを共有して、お互いに支え合い、目標に進んでいける」シェアハウスをやりたいなって思いました。
想いを共有か、いい言葉だね!ちなみに、目標を失って、迷ってしまうことってあったの?
ありますあります!ちょうど現在の私の話ですが。私は記事のライティングを学ぶためにインターンをやっているんですけど、その稼ぎだけだと生活が回らないからさらにバイトを掛け持ちしなければならなくて。そうすると、夢を追いかけるって想像以上に大変だったんです。
慣れない東京、学ぶための労働としてのインターン、稼ぐための労働としてのバイト。確かにつらそうだ。
頑張る毎日の中で、「何でこんなにつらいんだろう」「意味わかんない」って思い始めた時、人はきっと「自分を見失う」んです。乗り越えられる時期も、方法もわからないから、辛さばかりが積もっていってしまう。
もうちょっと頑張れば……っていうときにトラブルが起きたりして、心を折られることってあると思うし、成功したときでも思い返せばやめるギリギリで達成した、みたいなことってあるもんね。
そんなときに一緒に頑張っている人が身近にいたらいいなって思って、シェアハウスをやりたくなりました。
「頑張れる環境=シェアハウス」という考えは、寮生活で学んだ
目標達成のための手段ってすごく色んなものがあると思うんだよね。例えば、スケジューリングアプリを作って達成のための管理をお手伝いしたりとか。ローカルなものであれば、公立大学の生協とモチベーションアップの手帳を共同開発して生協で売ったりとか、大学生らしいよね。
ありそうですね、そういうの!
でも、色々ある手段の中で、なぜシェアハウスなのかが気になる。
シェアハウスの考えは、高校3年間と中国留学時の寮生活が元になっています。寮で暮らしていた時は、話したいと思うときに人がいたんです。高校生の時は学生だけじゃなくて先生も寮にいらっしゃいました。
へー!先生も!珍しいな。
先生は交代で宿泊してくださっていたので、住んでいたのとは違うんですけどね。
そうすると、当然先生とも話をするようになるじゃないよね。生活のすぐ近くに先生がいるから。
そうですね!いろんな話をするうちに、学生とは違った学問との向き合い方なんかも知ることができて、面白かったんです。
一緒に住むということは「表層」だけでなく、日頃の付き合いではわからない「深層」について理解できることだと思います。
なるほど。
そして、深く理解しているからこそ、悩みや不満を共有しやすい。そういったものを日頃から解消し合うことで、目標到達に向けて頑張れる。そんなシェアハウスにしたいんです。
「お金のために、モノを共有する」シェアハウスはもったいない
今は東京に住んていて、住居はシェアハウスなんですね。で、雰囲気がですね……すごく、殺伐としているんです……。
リビングを通る度に、トゲトゲ肩パッドをつけたゴリマッチョから通行料5万円をむしりとられるとか。
どこの世紀末なんですか!
うーん、一言で言うと、物を共有しているだけ、場所を共有しているだけなんですよね。挨拶もなく、会話もないし。
そうか。僕も実は新宿でシェアハウスに住んでいたことがあるんだけど、まあ殺伐としていたね。牛丼屋で深夜バイトしてる中国人とボクサー崩れみたいなヤンキーの兄ちゃんがシャワーの使い方でよく喧嘩をしてて、それくらいしか会話ってなかったなあ。
それ、結構ヤバいですね……。そこに住むのって、単純に「物を共有できて安いから」で、価格が高かったら絶対に住みたくないですよね。
本当にそう思う。新宿だと安くて家賃6,7万だから、仕方なく住むしかなかった。
思うんですけど、そういう「モノを共有するだけのシェアハウス」って、あまり幸せになれないんじゃないかって。人と一緒にいるのが前提なのに、入居者同士ですれ違うと気まずくなる。嫌じゃないですか。
ごもっともすぎる。
だから、私は一緒に住むことを価値にしたいんです。寮に住んだことで、一緒にいるからこそ生まれる価値を知っているから。
かっこいい!そういう話、いいなあ。
目標達成のための「手段」や「結果」は決めすぎない
シェアハウスができたら、どんなツールを使って目標達成に近づけていくの?
ホワイトボードに目標を書くっていうのをやりたいですね。みんなのやりたいことをリビングの目立つところに置いて、いつでも誰でも見れるようにするっていう。
それはいいね!入居者の話題になる。
小学校の掲示板に、将来の夢が書いてあったんです。クラス全員分の夢が。それを思い出すと、あまり話さない子の夢さえ知れたし、話題にすることもできた。夢を書くときに「君はどう?」って聞くとコミュニケーションにもなりますし。そういうのをシェアハウスでもやりたいですね。
ふむふむ。
シェアハウス居住者だけじゃなくて、訪問者の人も書ける仕組みにしたいです。いろんな人の夢を集めることで、居住者が自分の目標をみつめなおすきっかけを作っていきたいので。
面白いね!ちなみにさ。書く内容はどれだけ指定するの?
内容ですか?
そう。例えば、目標達成の日付とか。いつまでにやります!って宣言すると、真剣になるよね。
確かに。
夢の進捗をブログで更新していって、その過程で読んだ本をアフィリエイトで紹介していったら収益にもなりそうだけど。目標管理にも、もってこいだし。
うーん。確かにそうです。そういうのも成功するかもしれない。でも、私は仕組みをあえて指定したくないですね。少なくとも、始まっていない今では。
あえて仕組み化しないんだ。なんで?
あえて言うなら、多様性、でしょうか。
多様性?
そう。多様性を大切にしたいんです。目標を実現するための手段って人それぞれだと思っています。だから、あえて枠で縛りたくないんです。夢が色々あることも多様性だけど、手段がそれぞれなのも多様性かなって。
なるほど。
例えば、学校の先生、キャビンアテンダント、お医者さん……いろんな目標ってあると思うんです。でも、最終的な目標ってほとんどの人が「満足して生きる」に落ち着くはずなんですよね。だから、年収も会社もすべて通過点で、どこを通っても満足して生きられたらいい。そう考えたら、手段も目標も多様でいいって思ったんです。
ふむふむ。その着想ってどうやって得たの?
中国ってものすごく学歴社会なんですけど、そんな社会の中ですら、高卒の人も楽しそうに生きている。いろんな人の生き方をみることで、自分の選択肢を増やせたと思っています。
続きは次回の記事で!
寮生活で得た「一緒に住む=夢や目標、想いの共有」シェアハウスのオープンにつながったという上野さん。
今回はシェアハウス着想のきっかけを中心にまとめましたが、「一緒に住んだときに生まれる価値はどんなものなのか」等、深い話は続編(5日以内に執筆予定)でご紹介致します!
上野さんのシェアハウスプロジェクトの応援はこちらから!
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