ビジネススキル

論理的思考とは何か、なぜ必要かをまとめてみた

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  • 論理的思考って、一つの共通言語だ
  • 難解な物事にぶちあたっても、論理的思考によって理解できるし伝えあえる
  • フレームワークなどで論理的思考を鍛えよう

論理的思考とは

論理的思考とは、物事を筋道立てて、論理的に考えることを指す。

一言で言うとかんたんに終わってしまうので、例をだそう。

A「あれは何ですか?」

B「あれは、木です」

この回答は論理的だ。なぜなら、Aが対象の「あれ」について「何か」と尋ねたところ、Bは「木です」と、対象が何かをきちんと説明している。だから、会話にねじれがない。

A「あれは何ですか?」

B「あの木はきれいです」

この回答は 、論理的ではないと言える。なぜなら、対象の「あれ」について「何か」と尋ねたところ、「何か」を明らかにせずに「どうだったか」を説明している。Bの回答により、会話にずれが生じてしまっているのだ。

なぜ論理的思考が必要なのか?理由を考えてみた

就活だと特にそうなんですけど、やたらと論理的思考って社会で求められる気がする。

転職をしていて、面接中もよく「君は論理的だねえ」みたいな話になったりもするし、適性検査も論理的思考を問うようなものが多い。

で、実際そんなに論理的思考って必要なの?みたいな声もよく聞くのだが、自分の中で結論が出た。

論理的思考は絶対必要。

超重要。

無視したら死ぬ。社会的に死ぬ。

なぜかというと、

「論理的思考とは、一種の共通言語であるから」だ

論理的思考とは、一種の共通言語だ

論理的思考というのは、もはやビジネススキルとかそういうレベルではなくて、もっと大事なんじゃないか。もはや、言語レベルくらい大事なんじゃないかな、というのが最近の考え。

すごく端的に言うと、論理的思考ができていないと、共通の言葉をしゃべれないと同じなんじゃないか、という話。

論理的に考えない上司を見て「これは駄目だ」と思った

僕は前の会社で人事をやっていました。その中でめちゃくちゃ重要なのが、おなじみ「採用業務」。

採用っていうのは目標人数(営業で言うノルマがこれ)が決まっていて、それを達成するために学校を回ったり、ビッグサイトみたいなところでやるイベントにブースを出したり、リクナビに記事を出したりします。

さて、ここで成果を出すためにはどうすれば良いだろうか。

一般的には、「ひとつの施策における流入数」×「内定率」=「ひとつの施策における内定数」と考えられるので、

  • イベントの流入数×内定率=10人
  • リクナビの流入数×内定率=30人

とか出せるわけで。

で、今年はノルマが上がって、更にイベントから5人とらなくちゃならないんだとしたら、「イベントブースの着席率」とか「ビラ配布数」とか、更に細かい数字を見て、それらを増やしていけばいいだけだ。

ここまで、人事をやらなくてもわかる話だと思う。

会社では上記のような効果測定が全く行われていなかった。なので、早速提案しにいった。

しかし、上司に提案したところ、

「そんなの気にしたってどうにもならないじゃん」

「数字なんて机上の空論」

とか平気で言いやがるわけです。で、ひたすら学校訪問だけしてるわけですよ。効果も上がらないのに。

挙句、「お前は数字しか見ていない」「温かい心で接すれば候補者は集まってくる」とか、精神論まで展開してくる。

まじで、ありえない……

いや、元からちゃんとデータをとった結果、学校訪問が一番効率いいね、みたいな話になったなら、それで良いと思う。

でもなんにも考えずに「数字は悪!」「心で感じろ!」みたいに言ってくる人とは、もうこの時点で会話ができていない。破綻している。

脳みそ筋肉なんですか?むしろ何も入ってないんじゃないですか?って煽りたくてたまらない。

方言よりも、論理的思考の有無のほうが会話を左右する

自分は宮崎の田舎に移住したのだが、当然言葉が違う。

具体例を挙げると、

  • よだきい=面倒臭い
  • ひんだれた=ひどく疲れた

みたいな形で。標準語と比較しても、全く違うのがお分かりいただけると思う。

聞きなれない言葉ばかりだから、いちいち確認しないとコミュニケーションが取れないのだ。

でも、不思議なことに、ロジカルな人と話すと、なまっていても、そんなに苦労しない。

言葉がなまっているのなんて、所詮単語レベルの相違であって、

一個一個の意味を理解できればなんの問題もない。

むしろ、標準語で話していても、感覚的に話す人の方がやりづらい

論理的思考がなければ、会話の中で寄り添っていけないのだ。

論理的思考は、会話の中で、双方が同じ方向を向くのに必要。特にビジネスでは。

会社の中で働くならば、当然一人ではないので、周囲の人々とコミュニケーションする機会は津波の如く押し寄せてくる。

そんな時、脳みそ筋肉みたいな対応をしていたら、まとまる話もまとまらないだろう。

同じ方向を向くためにも、論理的思考を大切にしていきたいと思う。

論理的思考について、グロービス学び放題で学んだことをまとめてみた

論理的思考の一つ、クリティカルシンキングについて「グロービス学び放題」で学んでみた。

答えを出すための論理的思考

クリティカル・シンキングとは、物事を適切な方法で、適切なレベルまで考える思考のことだ。論理的思考の中の一つと考えていただければ良いと思う。

我々は考えるという行為を子供のころから自然にやっているが、考えが適切でなかったり、間違っていたりすることがある。そうした点を、クリティカルシンキングは解消していく。

クリティカル・シンキングによる具体的なメリット

  • 新たな発想ができる
  • 機会や脅威に気づく
  • 相手の言いたいことや前提を理解できる
  • 集団として、より良い意思決定ができる

クリティカル・シンキングが 使えるのは、ビジネスシーンだけではない。

クリティカル・シンキングは「効果的な意思決定」に役立つ論理的思考。なので、ビジネスシーンだけでなく、日常生活にも応用することができる

目的は何かを意識する

  • 問題の一部だけに注目してはいけない
  • たとえば、コスト重視なのか、質重視なのか、前提は?

自他に思考のクセがあることを考える

  • 経験などからくる「暗黙の了解」を前提に考えてしまう
  • その結果、議論のすれ違いなどを招く

例えば、プロジェクトメンバーとリーダーで考えているとする。それぞれで、コスト前提、スピード前提というように、暗黙の了解がすれ違うことはよくある。すると、結果にもすれ違いが生まれてしまう。

まずは前提の確認をし、議論をすすめる中で論旨がねじれてこないよう、思考のクセをなくすべく考えなければならない。

結論に達したと思っても、問い続ける

  • So what?→それで?
  • Why?→なぜ?
  • True→本当に?

クリティカル・シンキングを身に着けるには、上記の3つのポイントが必須。議論の途中で急にひらめくことがあるが、そういうひらめきも大切。しかし、そのひらめきは本当なのかと疑問視することも大切。

ちなみに、学び放題の動画ではこんな感じでまとめてくれる。すごくわかりやすい。

論理的思考ツール「ピラミッドストラクチャー」でいいたいことを明確に

論理的思考のツールの一つに、ピラミッドストラクチャーがある。

ピラミッドストラクチャーを使う利点

利点は下記の2点だ。

  1. 論理構成を図式化できるから
  2. 主張をサポートするためには何を言えばよいかがわかりやすくなるから

ピラミッドストラクチャーについて

ピラミッドストラクチャーについて要約してみた。

  • 相談したが、何を判断してほしいのかわからない等、主張がよくわからないことがある
  • ピラミッドストラクチャーは、言いたいことと、その理由をはっきり整理するツール
  • 自分が伝えたいメインメッセージを頂上に置き、キーメッセージの理由を下に書いていく
  • 論理を構造化することで、わかりやすくなる

ピラミッドストラクチャーのメリット

  • 作った本人が論理の妥当性をチェックしやすい
  • どんな論理に基づいて結論を出したのか理解しやすい

論理の飛躍やこじ付けなどを排除できるから、主張が明確になる

ピラミッドストラクチャーの作り方

  1. イシューを特定する

  2. 論理の枠組みを考える

  3. Sowhat?を問いかけ、メッセージを抽出

  4. Why?Trueを問いかけ、論理が成立しているか確認

論理的思考の勉強に役立つ本

論理的思考をさらに学ぶために。勉強に役立つ本を紹介!

論理的思考の決定版

マッキンゼー出身者による、論理的思考の決定版。他の「論理的思考本」をいくつも読むよりも、まずはこれ、といった印象。

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

「 論理的思考があっても問題解決ができない人」へ

同じくマッキンゼー出身者の並木氏の著書。並木氏は「並木さんというすごい人が……」みたいな感じで、他のマッキンゼー出身者の本でも書かれているくらいすごい方。論理的思考バンザイ!的な本ではなく、他の要素も合わせてこそはじめて論理的思考は働くと教えてくれる、とても実践的な本。キーワードは、「どんなに美しい戦略でも実施されなきゃゴミ」。

ミッションからはじめよう!

ミッションからはじめよう!

論理的思考とは何かを考え抜いた本

「フェルミ推定」と書いてあるから、「就活本ね、はいはい」と見逃しがちだが、この本も極めて緻密に論理的思考について学べる名著だと思う。「情緒的思考とは何か」「論理的思考とは何か」の比較論から始まり、「論理的思考はどのように分解されるか」と、論理的思考についてガリガリ深掘りしていく。図解もされていて、わかりやすい。後半では、論理的思考を磨くために、なぜフェルミ推定が重要かも記述されている。

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

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