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ブラック企業では、クライアントもブラック
僕達のクライアントは60社以上だが、そのほとんどを仲介役のコンサル会社「頭脳警察」1社から紹介されて受注している。
※頭脳警察はもちろん仮名であるが、この名前を聞いてピンと来た方は友達になれると思うのでぜひコメントをください。
したがって、頭脳警察がなければ僕らは仕事がなくなる。なので、僕らは貴重な仲介役として頭脳警察に媚びつつ、案件の受注を待つというスタンスを取っていた。
ブラック企業とブラッククライアント1:ステークホルダーはこんな感じ
ところで、
僕の事業部の仕事はホームページを作ることである。
ホームページを作るときはクライアントを話し合いながら作る。
しかし、ややこしいのだが、紹介というかたちで受注しているため、関係性が面倒くさい。
マネーフローとしては
うち(ブラック企業)とクライアントで締結している。
しかし、実際の仕事となると、
うち(ブラック企業)と頭脳警察
この2者間でのみやりとりする。
ウェブのことなんてわけわかめなクライアントにかわって、コンサルで入っている頭脳警察がホームページ制作の舵取り役として介入してくるのだ。
だから、ホームページのトップにこの写真を載せましょうだとか、こんなカラーがいいですねとか、こういうページでSEO狙いましょうとか、そういうことはすべて頭脳警察とやり取りする。
クライアントは一切介入しない。
最悪、ホームページの完成までほとんど見なかったりする。
ブラック企業とブラッククライアント2:クライアントの案件は炎上必至
さて、そんなやりとりなもんだから、凄まじい炎上リスクが潜んでいる。
いくつか例を挙げてみよう。
- (ちゃんと見なかったくせに)「私が欲しかったのはこんなホームページじゃない!」とかいきなり言い出す
- (直接やりとりしない決まりなのに)「なんでこの制作会社は挨拶も何もしてこないんだ!」とか怒ってくる
- 9割くらい作り込んだときに「やっぱりやり直し!」とか言ってくる。ダメっていうとキレる
そう、なかなか激しいのだ。
さらに言えば、上記はクライアントが理不尽な理由でいきなり沸騰状態でキレかかってくる例であるが、コンサルとして仲介している頭脳警察由来でクレームになるケースも多々あった。
またこれも例を挙げると、
- 頭脳警察のコンサルタントがパツパツすぎて案件の存在を忘れている
- 頭脳警察のコンサルタントがパツパツすぎてうちからの電話を拒否する(居留守を使いまくる)
- 頭脳警察のコンサルタントがウェブのことを理解できていなくて案件を進められない
とまあ、こんな感じである。
こうした歪んだ体制の中、僕らはホームページを作る。だから、このしわ寄せを受けるのはいつも僕らなのだ。
ブラック企業とブラッククライアント3:仕様変更は絶対です
クライアントのわがままはホームページの急激な仕様変更となってふりかかってくる。それに対して納期を守りつつ対応するには、深夜労働で労働時間を捻出する他ないのだ。
紹介でもらっている案件だからこそ、無碍にできないというのもある。
たった1社からたくさんの案件を紹介受注しているのだ。
もしムリを聞かないとしたら、「紹介してやってるのにお前ら何なの?」ってなる。
だからやるしかないのだ。
ブラック企業はこうして生まれていくのだ。
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