面接官の態度が悪すぎた!この記事のエピソードをざっくりいうと
- 面接官が話を聞かなすぎて、面接が進まない
- 面接官が途中で仕事を始めるので、面接が進まない
- 面接官があまりにもひどいので、人事あてにクレームを送ってみた
こんな話です。
リクナビNEXTから面接を申し込み、面接を担当するマネージャーから電話で説明が来た。
そこからこの面接官との対応が始まったのだが、とんでもない人だったので、内容をご紹介したい。
面接官の態度の悪さ1:話を聞かないので、会話が噛み合わない
面接官との接触は、書類選考通過後の電話からだった。
今回はご応募ありがとうございます!で、今回は宮崎からの応募ってことですよね。そうしたら、引っ越してからの面接になると思うんですけど、引越っていつですか?
あ、いえ……引越はまだ未定ですが……?(配属場所が決まっていないのに家借りれるかよ!)
は?え?じゃあ、飛行機取ってわざわざ来るの?
はい。そうです。
へーそうなんだ~。
そもそも引越は仕事が決まってからしようと思っているので、先んじて面接は関東でしていただけるとありがたいです。
どこに泊まっているの?
○○市です(複数路線がある)
じゃあ、それだったらA駅だよね。JRで一本だし、うちのこの店舗で面接しない?
いや、同じ市なんですが、A駅には10キロくらい離れているんで、B駅を使います。
そこは俺の担当エリアじゃないんだよねー。俺の担当エリアから選んでよ!
(担当エリアってどこだよ……)あ、じゃあ、御社に合わせますので。A駅にしましょう。
オッケー。じゃあお店の場所は適当に調べといてね!じゃあ、今度の火曜日にB駅で面接ってことで!
すみません、A駅っていうお話では……?
あ、そうそう!じゃあよろしくお願いしまーす!
すごいでしょ。これ、ほぼそのまんまなんですよ。
ご覧の通り、このマネージャー(=面接官)、理解力が乏しく、一方的な思い込みが凄まじい。
したがって、こちらが状況を説明しても、かなりズレた返答が返ってくる。したがって、会話が噛み合わず、なぜか僕が会話を整理してリードしていかなければならなかった。
面接官の態度の悪さ2:連絡が乏しい
面接の連絡は、確認ができるようにメールで送るケースが多い。しかし、この会社からはメールもなかった。なので、当日の面接が非常に不安だった。
当日、僕は自宅から1時間かけてさいたま市のカラオケ店まででかけた。
面接官の態度の悪さ3:面接会場が面接に不適切
店舗に到着すると、4人がけの部屋に通される。狭い。うるさい。隣にはWANIMAをノリノリで歌う男子高校生。やーったこーとないこと、やってみよー。うるせえ、勉強しやがれ。
そう思っていると、負の念が通じたのか、広いスペースに通された。「やっぱりここだと狭いので、場所を変えますね」だそうだ。
うーん、オペレーションが悪い。
15人くらいで宴会みたいに騒ぐスペースに通され、「逆にここは手持ち無沙汰だなあ……」と思っていたその時、例のマネージャーが姿を現した。30代くらいの男性。こいつが面接官をやるのか。
よろしくお願いします、と会釈して面接に臨んだ。
面接官の態度の悪さ4:面接途中に仕事を始める
さて自己紹介をしましょうか、となって、僕が名前を言ったくらいのタイミングで、面接官の電話がなった。
すぐに終わるだろうなと思って待っていると、なんと、そのまま話しているではないか。切る様子がない。そればかりか、手帳を開いてアポの確認をし始めた。
僕は自己紹介をしようとした身振り手振りを下ろすべきか下ろさずにおくべきかおおいに迷っていたが、筋肉の限界を感じて仕方なく手を膝の上に置いた。
いやいや、すみませんね!え~と、自己紹介のところからでしたっけね……
電話を終わらせた面接官は悪びれる素振りもなく、面接官は履歴書に目を通し始めた。僕は彼の態度に少しイラッとしたが、とりあえず自己紹介に戻った。
面接官の態度の悪さ5:履歴書の扱いが雑
まずはIT企業でマーケティングに従事していまして、その後小売業で人事をやっていました。人事から現場に異動になったのでそこのリーダーをやった後、教育業の会社に転職しました。
なるほどね。
履歴書にボールペンでぐちゃぐちゃと色々と書き込んでいる。自分の用意した書類が遠慮なく汚されていくのは気分が悪い。職務経歴書を見ればいいのに、と思う。
面接官の態度の悪さ6: 職務内容を覚えられない
で、1社目が、教育だっけ?
いえ、ITです。
あーそうなのね。で、内容は?営業?
マーケティングです。
退職理由はなんだっけ?もう1回教えてよ。
えーとですね……
会話の整理が苦手でそれぞれの会社の話を混同してしまうため、話が断絶する。
僕はいつもは使わない部分に神経を使った。自分が上手く話せているかというより、相手の記憶力がきちんと働いているかどうかだ。
面接官の態度の悪さ7: 個人情報保護に対して無頓着
そのとき、ドアがノックされ、エプロンをつけた従業員が入ってきた。
ちょっとアルバイトのAさんのことでして。
書類を面接官に渡している。履歴書などの入社書類のようだった。どうやら最近面接をして入社が決まった人のものらしい。
僕の履歴書をおしのけて、20代前半くらいの若い女性の写真と履歴書、そして誓約書などが並べられる。そして、従業員と面接官はその場で女性の配属について話し始めた。
僕の目の前にあるのは、間違いなく他人の個人情報である。つまり、見てはいけないものである。それが、僕の視界の50%を占めている。この現状に僕はひどく混乱した。他人の個人情報が視界に入ったままにするのは倫理感に反するので、顔をそむけてDAMチャンネルを見るしかなかった。
どうやら女性は神奈川の店舗に決まったらしい。従業員はありがとうございました、と言って出ていった。
すごいだろ、うちの人事はスピードが命だからね。
何を言っているんだ、こいつは。
面接官の態度の悪さ7: 応募者の時間を使っているという意識がない
その後、面接官は、何度か面接中に電話に出るなどして、もしくは脆弱な記憶力による経歴の混同によって、僕の面接は断絶を繰り返した。僕は果てしなく疲れた。
なんだ、もう2時間位になるね。まあ、ウチはそれだけ人の話を聞く会社ってことだ!
面接官は誇らしげに言った。僕はこの発言を聞いたことで、既に固まりつつあった辞退への意思をより強固なものにした。
この発言から僕は2つのツッコミを想起した。
- まず、相手の時間を長時間使いながら、気遣いがないこと。
- そして、人の話を全然聞くこともできないのに、それを認識できていないこと。
こんな人間がマネージャーと面接官をやっているのって、どんな会社だ。本当にサービス業なのか。
面接官の態度の悪さ8: 面接官がウザすぎたので、人事にクレームを送った結果
結局、面接途中に最終面接への通過を打診され、後に電話で「実質内定」をもらうことができた。最終面接で特別粗相がなければ入社できるという話である。
ただし、僕はこんな人間の元で働くなんてできないし、面接を受けることすら無駄だと思った。上司失格というよりむしろ、社会人失格という言葉にふさわしい社員を目にしてしまったからだ。
なので、人事のメールアドレス宛に、「選考辞退兼クレーム連絡」を送り付けた。
株式会社XX
採用ご担当者様突然のご連絡失礼いたします。
中途採用面接に応募しておりましたしょうきちと申します。
※リクナビネクスト経由、エントリー日:18/XX/XXこの度、採用選考にて面接官のXXXX営業部 営業副部長 XX様より通過のご連絡を頂き、10日(日)16:00~最終面接に参加する予定でしたが、辞退させていただきたくご連絡しました。
背景として、貴社面接官のXX様の面接中の行動について疑問を感じたことが理由でございます。
具体的には下記2点です。
1:私と関係のない、別の候補者の履歴書を広げて採用後の段取りをしていたこと
2:仕事の電話を受電し、何度も面接を中断したことなお、貴社の採用活動にあれこれ申し上げるのも失礼とは存じますが、1については今後ご遠慮頂きたいと感じております。
(個人情報の漏洩リスクにもつながるため)履歴書にある顔写真や住所、経歴まで、部外者の私が容易に見えてしまう位置で作業されていたため、「私の個人情報も同様に扱われるかもしれない」と不安を感じました。
返信は翌日の15時にあった。
しょんきち様(←人事による名前誤表記)
お世話になっております。
株式会社XX採用担当でございます。この度は、弊社の採用面接にお越し頂き誠にありがとうございました。
弊社としても誠に残念ではございますが、採用選考辞退のお申出を受付けました。また、ご指摘くださいました面接中のXXの行動に関しましては、上長より確認、指導いたしました。
ご不快の念をおかけいたしまして、大変申し訳ございません。
貴重なご意見をお寄せいただき誠にありがとうございました。
末筆ではありますが、しょうきち様の今後のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
辞退をしているのでどうこう言う立場でもないが、ここまで候補者を怒らせておいて、返信が夕方というのもイケてない。朝一でメールを見たらまず謝罪して、進展があり次第再度メールすべきだと思う。あと、クレームの返事で名前間違えたらアカン。
態度は悪かったけど、悪い人間ではなかったのが救い
面接官は無能だったが、悪い人間には思えなかった。おそらく人徳はあるが、仕事ができないタイプの人間なのだと思う。
これで性格が破綻していたら手に負えない。