Mさん:「やりたい!」は、お金になる
学生時代、ある団体を運営していて、団体のアドバイザーとして知り合うことになった。
印象に残ったのは団体のこれからのビジョンを話していたときのこと。「お前の話は面白く無い」と言われたのだ。
言葉には出さなかったものの、非常に憤慨した。
面白くない理由としてあげられたのは、将来の夢を明確に語れないこと、将来成し遂げたいことが団体運営の延長上に見えないことだった。それに対してふざけるなと思った。なぜなら、当時は「何がしたいか」よりも「何ができるか」が重要だと考えていたからだ。
しかし、一時は意味が無いと考えた「夢を語る」ことだが、意外にもすぐにその効果を実感することになった。
夢を語ることで企業から協賛をもらえるということを知ったからだ。
「これをやりたい。だからやらせてくれ」
とてもシンプルな欲求を、提案次第で企業がのんでくれる。そして、でかいイベントを打てる。実際、他の団体はいろいろな企業とコラボをしていた。
これが夢の力なのか。とても驚いた。実績を上げている団体よりも、絶対に自分のほうがマーケティングの知識もあるし、プレゼンもうまい。なのに、彼らは通ってしまう。
(実際、今年は後輩が100万円の補助金を自治体から引っ張ってきて大型のツアーを企画することに成功した。その後輩はやりたいことを宣言するのがとてもうまかった)
→やりたいことで自分の能力を判断されることに腹立たしさを覚えた。ところが、その後に夢を語れることの大切さを知った。だから印象に残っている。
祖父、祖母、母:自己顕示欲を増幅させた
ベタベタに褒められた結果、注目されることが自分の大きなモチベーションとなった。
褒められることを目的にテストや運動会を頑張っていた。良い点が取れれば必ず報告したし、次の目標は必ず高く持とうと努力した。
→その結果、今でもブランド志向や学歴思考がやや顕著に出るようになった。