転職体験談2018

【転職体験談6話】妻に勧められた企業の面接に行ってみた結果

妻に勧められた企業に面接に行ってみたよ

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※この記事は連載形式です。単体でも読めますが、前話から読むとさらに面白く読むことができます。

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5週目後半:家族から勧められた企業の面接に行ってみた

転職5週目後半でやったこと

  • 家族からの推薦企業を面接
  • 東京での転職準備

適性検査の罠

前日。僕は相変わらずジョイフルで面接の準備をしていた。話す内容は万全。車中泊明けで少し眠いが、ジョイフルのドリンクバーでしこたまコーヒーを飲んでいたからなんとか大丈夫である。

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なんとなく、受信した面接日程メールを開く。今日の流れの確認のためだ。

すると、メールの下部にこんな記載があった。

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また選考参加にあたり、WEB適性検査のご受検をお願いいたします。
以下詳細をご確認いただき、【○月○日(○)】までにご対応ください。

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これは、まずい……。まさか、適性検査があるなんて。

しかも、所要時間は90分。長い。時計を見る。面接まであと2時間。試験を終わらせて、車を走らせて、ギリギリで到着するかどうか、というレベル。

ひとまず企業に電話だ。僕は光の速さでコールした。人事につながる。

申し訳ございませんっっ!!適性検査を見落としておりましたっ!!

渾身の謝罪。

体育会系もビックリの迫力で謝り倒す。全筋肉を謝罪にむけて震わせ、唸りをこめて、ごめんなさい。圧倒的な筋肉謝罪。

それしかない。完全に僕が悪いのだから、誠心誠意謝って、相手の心の扉をこじ開けるしかチャンスはないっ……!

いいですよ。適性検査は3パートありますので、できるところだけ受験してきてください。

……良かった。

残りは社内で受けることもできますので。どうぞ本日はお気をつけてお越しください。

案外あっけなくOKをいただいたが、とりあえず面接は受けられる。

無理な転職活動をしていると、完全に集中力をもっていかれることを実感した……

職務経歴書と履歴書、準備してない!

結局僕は性格検査を残して適性検査をほぼ終わらせた。

時間は面接40分前。Google Mapでは、20分あれば到着する見込みだ。大丈夫。

僕は車を走らせて面接会場に向かった。

だが、致命的なことに気づいた。

職務経歴書と履歴書を準備していなかったのだ!

車中泊明けで朦朧としていたせいで、職務経歴書と履歴書が間に合っていない……何ということだ。

幸いなことに、僕はいつも履歴書と職務経歴書をデータ化して提出している。なので、コンビニに入れば3分程度で印刷ができるのだが……

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肝心な、コンビニが、ない。

猛烈に焦った。

慣れていない道で、

コンビニを探して、

書類を印刷して、

割とギリギリの時間に、

面接に間に合わせなければならない。

なかなかのプレッシャーである。控えめに言って死にそうだ。

何よりも、妻からリクエストされた会社でもある。「遅刻して受けられませんでした」なんて通じない。

心臓が高鳴る中、ロードサイドのローソンを見つける。ありがたや。車を5秒で駐車し、コピー機に突っ込む。レスポンスの悪さにイライラしつつも、なんとか印刷を終えた。

会社の近くに駐車場がない!

さらに車を走らせて、面接会場目前。

そろそろ駐車場に車を停めたい、と思ったが……

駐車場がない!面接まであと15分のときである。

僕の心臓の負担は最高潮に達した。

寿命が現在進行系で縮んでいる。体にとても悪い。

おそらく会社が入っているであろうビルはもう通り過ぎ、早く駐車場を探さなければどんどん遠くにいってしまう。

一か八か、ぐっと右折すると、街中のイオンが見えた。

これだ、これしかない!

イオンの駐車場に車を突っ込み、 歩道橋を駆け上がって、ビルまで突き進んだ。残り4分、3分、2分。ビルに入ったときにはもう、あと1分。

古いエレベーターは会場の5階までゆっくりのっそり進んだ。僕は一瞬で三菱のエレベーターが大嫌いになった。

いや、そんなことはどうでもいい。もうすぐ面接なのだ。冷静にならなければ。

4階から5階に上がる数秒で、世界で一番丁寧な深呼吸をする。細胞の隅々まで酸素を行き渡らせてから、一気に冷静さを取り戻す。

受付にいくと、涼しい顔で「面接に来ましたしょうきちですが」とたずねた。

お待ちしておりました、との声に、ほっと一息。

背筋を大量の汗が流れ落ちた。

いざ、面接は

面接に来るまでのアレコレでバキバキに集中力を高めている今、適性検査など敵ではなかった。性格検査を圧倒的早さで葬り去る。

20分ほど経つと面接官の2人組が現れた。一人は40代くらいの女性。おそらくマネージャーポジション。もうひとりの男性は若い。20代くらいだろうか。

今日は……え、宮崎からいらしたんですね!わざわざありがとうございます!

女性がおどろく。

そこから九州で就職活動をしており、妻の実家に近い場所に会社があったので受けに来ましたと答えた。

そこから軽く世間話と自己紹介。男性は東京で採用されて熊本に転勤なのだそうだ。おそらく僕のタメ。

転職理由を鋭く突っ込まれる

面接が始まる。

まずは、今まで在籍した会社の仕事内容を話していく。フムフム、といった感じで2人は聞いている。

このITベンチャーはなぜ退職されたんですか?

きた。どんな会社かというと、コレである。

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過重労働でうつ状態になったため、退職しました。

過重労働ってどのくらい?と聞かれたので、1ヶ月500時間くらいです、というと「マジですか……?」と驚かれる。

(ちなみにこの手のブラック企業体験談はだいたい笑いが取れる。なので、ブラック企業で働いていた人は「悪口にならないように」前の会社のことをしゃべるのはいいと思う)

大変だったと思いますが、今だったら、その会社でどう働くと思いますか?

なるほどそう来たか。これは内省力を試す質問だ。過去の課題を現在の思考とスキルで解決できるかを聞いているのだろう。

オペレーションの改善に注力していたと思います。当時の自分たちはとにかく人手が足りず、PCに向き合う分析業務から顧客と向き合う提案までを全て自分たちでやっていました。その結果、精緻な分析に手が回らず、クレームが多発していました。

しかし、分析業務は型化していたので、大学生でもExcelが使えればこなせるものだったと思います。

なので、分析を時給の安いインターン生に全て吐き出し、自分たちは提案クオリティの向上に注力する。そうすれば、契約期間の長期化によって収益サイクルが改善する上、自分たちの仕事も効率化できると思います。

退職後にずっと考えていたことだったので、すらすらと言えた。しかし、面接官は「なるほどね……」とあまり関心しない様子。なんでやねん。僕は少し、すかしを食らった感じがした。

そして、次の会社は?と聞かれ、バックオフィスの職種で入社したにも関わらず、すぐに現場に異動させられたことを伝えた。現場の仕事が苦痛で仕方なく、20代の時間をやりがいのない仕事に費やすことに我慢できなかったと言った。

そこで学んだことはなんですか?

シンプルな質問。この答えは、面接されている企業に直結するようなものでなければならない。

この会社の業務はコールセンターに似ていて、若いリーダーが年上のパートさんを回すようなシーンが想定されるので……

幅広い年齢の方のマネジメントです。でも、そんなに大層なものではなくて、くだけた言い方をすれば「心の開き方」と言えるかもしれません。

私の勤務していた現場では、20~70歳の女性メンバーを主に管理していました。しかも、どなたも20年以上のキャリアを持つ方ばかり。いきなり入ってきた素人の私が、その方よりも高い給料をもらいながら指示するので、最初は大変なひんしゅくを買いました。

面接官2人は「そうでしょうね」、と笑いながらうなずく。

どうしようかと考えた時、知識とスキルでは勝てないので、彼女らがやってほしくて、僕だけしかできないことを実践しようと思いました。

色々調べた結果、彼女らの1番ほしいものがわかりました。「有給」だったんですね。体力のなくなってきている彼女らは、1日でも休みが欲しくてたまらない。そして、それはマネジメントをしている僕が出すものなんです。

一呼吸。

だから、僕は彼女らが有給申請するとき、全部通すようにしました。人手の足りない現場なので、今まではなかったことです。いつでも休んで下さい、その間僕がレジにも走りますので、と。

これに感激してもらえたので、少しずつ、サポートを受けられるようになりました。

これはかなり響いたようで、特別なストーリーではないが、面接官の心を引きつけられたように思う。

次第に面接官の目に光がともり、質問も具体的になってきた。

面接の結果はすぐに

深く質問されることが多かったが、それなりに重厚な回答を出せたと感じた。

具体的に話せると、言葉に深みが出る。

1時間20分という、長めの面接だったが、最後はにこやかな感じで終わることができた。

さあ、結果はどうだろう。

僕は車を駐車場に取りに行き、近くの自販機でペットボトルを買おうとした。その時、電話がなる。

先程は面接にお越しいただき、ありがとうございました。1次面接は合格です!

なんと、人事からの電話。会社を出てから20分も経っていない。

面接官の評価が非常に高かったので、すぐにご連絡差し上げました!そこで早速次回の日程ですが……

もう最終面接の日程の話になる。やった、うまくいったのだ。

1週間後に面接を組み、ありがとうございました、と切る。頑張って駐車場を探した甲斐があったというものだ。

妻に結果をLINEをすると、非常に喜んでくれた。

この分だと、次回もきっとうまくいくだろう。

僕は気分良くエンジンをかけ、予定していなかったドライブにでかけた。

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